Motoyuki's Resilience Life

レジリエンスな生き方を高めるべくIT・教育・仮想通貨など興味に対する考えを綴るブログ

他人事ではない介護。1日現場を体験し、感じた3つのこと

「僕たちが関わる一瞬一瞬を喜んでもらえるように心がけてます」

これはとある介護施設の主任さんの言葉です。

実は年末に母親が働く介護施設で1日ボランティアを体験してきました。

介護をテーマにしたセミナーや介護現場で働く方とお会いし、いろいろお話させていただく中で、現場は一体どんな感じなんだろう?という疑問が浮かび、実際に体験してきました。

今回は現場を体験して感じたことを3つの観点でまとめます。

介護現場は熱い想いが飛び交っていた

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今回、体験させていただいたのは鳥取県米子市にある、グループホーム白鳥の里です。

グループホームなので認知症の方が入居され、共同で生活なさっています。

認知症とはご存知の方も多いかと思いますが脳の病気です。記憶することが難しかったり、数時間前、数分前の出来事でも覚えていなかったりします。

介護士さんがケアしてもケアした内容さえ忘れてしまうこともあるそうです。

そこで主任の方に、普段どんな想いで仕事に取り組んでいますか?と伺ったところ、

「僕たちが関わる一瞬一瞬を喜んでもらえるように心がけてます」

とお答えいただきました。純粋にかっこよかったです。

自分が提供する価値は無かったことになるかもしれない。でも、それでも目の前の利用者さんが喜んでくれるだけで十分という考え方は普段の仕事では感じにくい部分なだけに強烈に心に残りました。

介護現場で働くスタッフの方の精神的負担は大きい事を痛感した

主任の方にご配慮いただき、グループホームだけでなく、隣接する病院やデイサービスを提要する施設も見学することができました。

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病院には老健老人保健施設)と通所施設がありました。

通所を見学して持った感想は、現場の介護スタッフの方の精神的な負担は大きいという点です。老健などは、グループホームと違って夜勤時の人員配置が定められていないようです。

夜勤時はフロアを1人で担当することもあるとのことでした。

入居者の方が急変した場合は少ない人員で対応しなければならない。そのような状況も想定しながらの夜勤は精神的に大きな負担に繋がるのではないかと感じました。

介護の担い手が継続して働いていける仕組みの構築

様々な施設の見学を通して、現場は本当にギリギリの人数で最大限の介護に取り組んでいらっしゃるということを強く感じました。ただ、お話させていただいたスタッフの方は皆さん本当に、目の前の利用者の方のために何ができるか?を常に考え、そして介護にご尽力なさっていました。

しかし、現実問題として、せっかく強い想いを持って"介護士"という職に就いた方も、身体的、精神的に大きな負担を抱え、現場を離れてしまう方もいるということを教えていただきました。

僕が見学を通して強く感じたことは、介護の担い手の方向けのケア(精神的、肉体的)やサービス、プロダクトが本当に少ないなということです。

電子カルテが導入されていないということも大きな衝撃でした。

介護報酬の仕組み的に、人件費を最大限抑えるという部分は、施設を運営していく上で苦渋の選択である場合もあるかと思います。ただ、だから仕方ないではなく、介護の担い手の方が少しでも介護に集中できる仕組み、取り組みが必要ではないかと強く感じました。

 

現在介護を担っておられる方、これから介護を担っていく方、介護の勉強に取り組んでいる方が、介護職員として働き続けていけるために何ができるのか?

1日ボランティアを通して介護という仕事の素晴らしさ、そして、同時に深刻な部分にも触れることができました。福祉業界でない自分ができること、以前のエントリでも書いたように、異業種・異業界との連携で実現できることはあるはずです。

 

今後の日本において決して他人事ではない、介護・福祉。

今からすべきことは何か、自分事として捉えしっかりと考えることが必要ではないでしょうか?